すべての周波数成分を含んだノイズ。ピンクノイズと並んで代表的なノイズである。このノイズの特徴は、そのエネルギーがすべての周波数帯域に分布し、 しかもlHzあたり(たとえばlHz~2Hzの間、1570Hz~1571Hzの間)のエネルギーがどの周波数でも同じことである。ホワイトという名の由来は、太陽光線に代表される白色光が、光の分野でこれと同じエネルギー分布を示しているからである。ピンク・ノイズはエネルギー分布が異なり、1オクターブあたりのエネルギーが同一である。そのため、結果として低域の音が強く聴こえ、ザーという響きになる。これを光線にたとえると赤い色の光に近いことからピンクの名がついた。ホワイトノイズは各種の測定に使われるほか、シンセサイザーで自然音(風の音など)を作り出す場合の大切な音源になる。