マ行

マリンバ

中南米に起源を持つ、半音階に調律された木製(ローズウッド)鍵盤の下に共鳴筒をつけた、大型の木琴。一般にはコンサート・マリンパと呼ばれ、中南米の現地で使われているマリンバとは音域的にも音色的にも若干異なる。コンサート・マリンバはアメリカ、日本などで作られ、音域も4+1/3、4、3+1/2、3オクターブなどさまざまである。シロフォンの持つ音色が響きの少ない鋭い音であるのに対し、マリンバの音色は響きが豊かで丸みがある。この楽器はその前身がアフリカから奴隷だちとともに南アメリカに移ったといわれ、今でもアフリカの南部にはひょうたんを共鳴筒に使った木琴がある。このひょうたんに薄い皮(動物の腸の皮など)が張ってあってカズーのような音を出すものもあり、これを模して作ったミトラ・マリンバという鍵盤打楽器もある。

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