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中世ヨーロッパ音楽

音楽史における中世に関しては異論も多いが、7世紀頃~15世紀の初頭までとする説が現在強い。ローマ教皇公認のキリスト教典礼聖歌として新ローマ聖歌(グレゴリオ聖歌)が成立。それをもとにトロープスが書かれ、さらに典礼劇へと発展した。また、9世紀後半にあらわれたオルガヌムは1100~1250年頃に最盛期をむかえた。12世紀後半にはパリ楽派の活躍がみられ、クラウスラ、モテット、コンドゥクトゥスなどの新しい曲種もあらわれた。

14世紀フランスの音楽はアルス・ノヴァ、イタリアの音楽はトレチェントの音楽の名で知られる。
当時の音楽理論は古代ギリシアの理論の影響を受けて、音楽(ムシカ)の本質は数的調和にあるとしたが、そのような数学的な考え方が作曲法にも影響し、計量記譜法によるリズム構造をしだいに複雑化した。

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