副三和音
主要三和音(Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ)以外の全ての三和音のこと。主要三和音の代理として使われるものがある。
ナポリの六
「ナポリの六の和音」ともいう。短調のⅡの三和音の根音を半音下げ、転回して六の和音(第1転回位置)としたもの。また、そのままの形で長調においても使われる。ナポリ楽派が特に好んだことから名付けられた。次に ...
ドッペルドミナント
「V度(の)V度の和音」「ダブル・ドミナント」ともいう。ある調の属音に対して属音関係をもつ音のこと。和音についていうことが多く、例えばハ長調の場合、属音卜音の属音にあたる二音上の三和音「二、嬰へ、イ」 ...
転回位置
根音以外の音をバス(最低音)にする配置のこと。転回形、転回和音とも呼ばれる。三和音では第1転回位置、第2転回位置の2種類が、七の和音では前記2種類+第3転回位置が使用される。
属七の和音
ドミナント・セヴンス・コード。属和音に更に短3度上の音(第7音という)を重ねたもの。次に主和音へ進むなど和音の機能としては属和音と同様だが、トライトーンの作用により、属和音の不安定さが一層強まるといえ ...
属音
音階の第5音。属和音の根音にあたるのでこの名がある。主音についで重要な音で、主音を支配する。
四六の和音
三和音の第5音を根音とする和音で、(三和音の)第2転回位置ともいう。根音から4度、6度の音にあたることからこう呼ばれる。
主和音
トニック・コード。主音を根音とする三和音。主要三和音の1つで、カデンツのトニック機能を代表する(なお副三和音のⅥは、Iの代理機能をもつ)。調性を決定づけ、安定感があるので終止などで多用される。また全て ...
主要三和音
音階の第1音(主音)、第5音(属音)、第4音(下属音)上に構成される三和音。主和音、属和音、下属和音のこと。調性で重要な位置を占める。
主音
調のうち最も中心的な1音で、音階の第1音。主和音(和音記号I)の根音にあたるのでこの名がある。音階の基礎になる音で、調はこの音名で呼び、楽曲はこの音で終止することが多い。