室内楽
もとは王侯貴族の居間で演奏する少人数の合奏を指した。古典派以降は弦楽器、管楽器、ピアノなどによる少人数での合奏で、各楽器が対等に扱われ、内面的に深みのあるものが多い。弦楽四重奏を始め多くの編成がある。
5度圏
ある音から上または下へ完全5度ずつ移行すると、(途中で異名同音の転換を含みつつ)12の音全てを経由し、始めの音に戻ってくる。これを円形に書き表したもののこと。調号の数や、属調・下属調。平行調の関係が一 ...
原典版
自筆譜(作曲家自身の書いた譜面)の通りに、別の人の解釈を加えることなく作成され、出版された楽譜。現実には校訂者が存在する場合が多い。
弦楽合奏
弦楽器群(ヴァイオリン2部、ヴィオラ、チェロ、コントラバス各1部)の各部が複数の人数により編成される合奏。管弦楽より歴史は古く、バロック時代のコレッリ、ヴイヴァルディらに作品がある。その後もモーッアル ...
ゲネラルプローペ(ゲネプロ)
本番どおりに通しで行うリハーサルのこと。本来は管弦楽の総練習や、オペラの舞台稽古を指す。
ゲネラルパウゼ
全楽器の休止。管弦楽曲など、多くの楽器のために書かれた作品で、全ての楽器が休みになる部分のこと。G.P.と略記。
クラスター
ぶどうなどの「ふさ」の意で、音楽では音符がぎっしり詰まった様子、すなわち、ピアノの鍵盤を手のひらや腕でまとめて押さえたときに得られるような密集和音のことをいう。
近親調
2音間の音程のうち、よく調和しあう響きのもの。調和の度合いによって、完全協和音程(完全1度、4度、5度、8度)と不完全協和音程(長・短3度、6度)とに区別される。それ以外の長・短2度、7度、増音程、減 ...
強拍 / 弱拍
「強拍」とは、小節または拍子の強部。ふつうは譜表上の第1拍のこと。4拍子では第3拍がこれに次ぐ。強拍以外の小節の弱部を「弱拍」という。強拍の「強」は心理的な強さをいい、音の強さとしては反映しないことも ...
カノン
対立法による作曲法のひとつ。もっとも普通は、ある主題のメロディーが始まった後から、別の声部がそのメロディーを全く応用に模倣しつつ追いかけるものをいう。