ポストホルン
郵便馬車や駅馬車の発着を知らせるために使われた小型の金管楽器。ふつうは丸く巻いた小さなホルンの形状。イギリスでは19世紀まで細長い直管が使われたが、これをコーチホルンとよぶ。19世紀にはバルブ付きが現 ...
ポジティフ
(1)1~5個のストップを有する可搬式の小型オルガン。アンサンブル、通奏低音、伴奏などに用いられる。 (2)複数のマニュアル(手鍵盤)を有するオルガンのひとつのパイプ群の名称およびそれらのパイプを鳴ら ...
ホザンナ
ユダヤ教礼拝の歓呼の言葉。原意は「助けたまえ」。キリストのエルサレム入城を民衆はこの言葉で迎えた。ミサのサンクトゥスでもこの言葉が歌われ、とくに多声合唱曲にしたときに歓呼の表現として演出されることが多 ...
ボーゲンフォルム
左右対称の弓形に図式化される音楽形式。対比的な部分をあいだにはさんで、冒頭に提示された音楽が再現する。
ホケトゥス
語義は「しゃっくり」。13~14世紀のモテットやミサ楽章、世俗歌曲にみられる技法。休符により細かく分断した旋律を、声部ごとに休符をずらして重ねる。ひとつの旋律を複数声部で歌いづくような効果もある。この ...
方響
東アジアの打楽器。編馨の類。音高の異なる16枚の鉄板を上下2本の木枠につりさげ、2本のバチで打つ。唐・宋の時代では宮廷音楽で、また現代中国では民族楽器によるオーケストラで旋律を奏でるために使用される。
ボーイ・ソプラノ
変声期前の男子の声。女声のソプラノの代わりをつとめた一方、その独特な声質が積極的に活用された。
編曲
原曲を演奏の目的などに応じて、異なった編成や楽器などのために書きかえること。19世紀において交響曲や協奏曲がしばしば2台のピアノ用やピアノ・トリオ用に編曲されたが、これは作品の流通や受容とも関連してい ...
変化和音
その調の固有でない、半音階的変化音を含む和音。増6度和音など。
変化記号
嬰記号(#,シャープ)、変記号(♭,フラット)、重嬰記号(##,ダブルシャープ)、重変記号(♭♭,ダブルフラット)、本位記号(ナチュラル)の総称。変化記号は臨時記号としても、調号としても使われる。臨時 ...