バス・クラリネット
変ロ調クラリネットの1オクターブ下域の楽器。頭部と上向きのベルの部分は金属製で、中間部分は木製。中低音域の音色は暗く充実しているが、高音域は効果がうすれる。19世紀中期以降、管弦楽に多用されはじめた。
ハジキ
日本の撥弦楽器の奏法名。琵琶や三味線の場合、撥で弦を弾かずに、指で弦をはじいて音を出す。筝の場合、人差し指や中指の爪裏で、弦を上方にはじきあげて弾く奏法をさす。
拍節
連続するいくつかの拍のあいだに、アクセントの強弱(強拍、弱拍)の周期的パターン(拍子)を生じたとき、そこに確立されるリズム構造。
ハ音譜表
ハ音記号を五線譜の最初につけた譜表。
ハ音記号
譜表上に1点ハ音の位置を定める記号。もとは C の文字を記してこの音の位置を示したが、のちに図案化され、現在のような記号になった。この記号は、書かれる場所により「ソプラノ記号」「メッゾ・ソプラノ記号」 ...
端唄
三味線伴奏による歌曲の一種目。江戸の大衆的な小編歌曲で、幕末ごろから新作があらわれ、明治初期にかけて全国的に大流行して歌本の大量出版や稽古屋の大繁盛という現象を引き起こした。
端歌
地歌の曲種名。当初は三味線組歌と長歌に対して、自由な創作曲をさしたが、やがて歌本位の比較的短い曲をさすようになる。代表的としては「雪」「黒髪」などがあり、上方舞の地としてもよく使われる。
ノン・トロッポ non troppo
「はなはだしくなく」の意。
ノン・タント nontanto
「多くなく」の意。
ノート・イネガル
均等な音価で記譜された音符を、長短を交替させながら不均等に演奏すること。この方法は、とくにバロック時代のフランス音楽でおこなわれた。順次進行する旋律に適応されることが多い。適応される音価は8分音符(4 ...