応答
フーガで主題が提示されたのち、他声部がこれに応えて模倣する楽句。主題を厳格に模倣するとは限らず、主題の細部の音程を多少変化させることも行われる。
黄鐘調
おうしきちょう。雅楽用語。六調子のひとつで、黄鐘(イ音に相当)の音を主音とする律旋。
エンハーモニック
(1)古代ギリシアの音楽理論の用語。テトラコードの3つの属のうち、2つの連続する四分音と長3度音程によって構成されるもの。 (2)現代の音楽理論では、ある2つの音が異名同音的な関係にあること。
延年
延年舞ともいう。平安時代から室町時代にかけて盛行した大寺院の法会の後に行われた遊宴芸能の総称。「延年」には長寿を願う意があり、白拍子、今様、田楽など当時流行したあらゆる芸能が行われた。急速に衰退したが ...
エンサラーダ
16世紀スペインのクオドリベットの一種。複数の詩から断片を引用して歌詞を構成。旋律も既存曲から引用された。マテオ・フレーチャの曲集が有名。
遠隔調
5度圏において、たがいに離れた位置にある調。近親調の対語。
エール・ド・クール
1571~1650年代フランス宮廷で流行した歌曲。初期は重唱、後期はソロ(リュートによる伴奏)。詩のアクセントの位置にあわせて拍子を頻繁に変化させる。単純な旋律を反復するさいには繊細な装飾をほどこす場 ...
エール
16~18世紀のフランスで用いられた。 (1)歌曲の意味。「まじめな歌」「酒の歌」とも、エール・ド・クールというようにも使用。 (2)劇音楽や声楽曲での歌。 (3)オペラ中の器楽曲、舞曲。組曲中の旋律 ...
エラール
パリのピアノ、ハープの制作会社。創設はストラスブールのセバスティアンとジャン=バティストのエラール兄弟。1821年、機械学を好んだセバスティアンは、連打を容易にするダブル・エスケープメントという機構を ...
エピソード
2つの主題部分のあいだに挿入された、比較的自由な内容の部分。フーガでは主題の提示部とつぎの提示部の間の部分。ロンド形式では、反復される主要主題の間に挟まれた部分。