音楽美学
哲学の一分野で「音楽の美しさを分析する学問」と定義することができる。古くは古代ギリシアにおいてピュタゴラスが音楽の調和は数的関係にありとし、プラトンとアリストテレスが音楽の善悪を論じ、教父時代のアウグ ...
音楽心理学
音や音楽と人間との関わりを、心理学的方法と理論によって解明しようとする研究領域。音高、音色などの音響的要素の知覚にかかわる音響心理学的領域や、音楽の受容や表現を神経生理学的に解明しようとする神経心理学 ...
音楽社会学
音楽、あるいは特定の音楽作品と社会との間の相互関連を研究する学問分野。学際的姿勢を前提として、人間の音楽行動を理解し、その社会集団の特性を解明しようとする。作品の内的構造の解釈よりは、音楽と社会が作品 ...
音楽学
音楽を研究対象とする学問。古代ギリシアの音楽論、中世の教養学の一部門としての音楽などの先駆的例はあるが、「音楽学」という用語が正式に登場するのは19世紀ドイツにおいてで、1868年にはドイツ音楽学会が ...
音画
音で具象的イメージを描写すること。戦場や狩りの場面、嵐などの自然界の音、鳥や動物のなき声、ゴンドラや揺りかごのゆれるようすなどが好んで描写された。
オルゲルプンクト
他声部の和音変化に関係なく長く延ばされるバスの音。「持続低音」「ペダル音」とも。延ばされる音は属音や主音の場合が多く、前者をとくにドミナント・ペダル、後者をトニック・ペダルとよぶ。
オルガン・コラール
プロテスタントのコラール旋律を引き延ばしたり、装飾を加えたりしてオルガン用の多声部曲に編曲したもの。会衆がコラールを歌う前の前奏曲として、もしくは聖書の節のあいだで間奏曲として、さらには独立した楽曲と ...
オルガヌム
聖歌にもとづく中世の多声楽曲。単旋律聖歌にたいして協和音程をなす声部を、即興的に付加する歌唱法の形から発展。しだいに声部間の対比が明確にとなり、付加声部に旋律的主眼がおかれるようになる。
オーボエ・ダモーレ
オーボエ属の木管楽器。「愛のオーボエ」という意味。オーボエより短3度低く、管体全長は約63センチ。イングリッシュ・ホルンと同様、下端が球根状になっている。
オペラ・セリア
神話、英雄物語、史劇に題材をとる17世紀末から19世紀初めまでの悲劇的イタリア・オペラの総称。