カ行

勘所

三味線や一弦琴などの弦楽器で、音高をさだめるために指で弦を押さえる場所のこと。ツボともいう。

カンティレーナ

(1)中世では「歌曲」「旋律」の意味。 (2)13世紀末~14世紀にイギリスで書かれた、ラテン語による3声の世俗歌曲。 (3)19世紀以降、「歌うような旋律」の意で、器楽・声楽の両方に用いられた。

カンティクム

カトリック教会の典礼において朗唱される詩編以外の聖書による詩。

カンティ・カルナッシャレスキ

「謝肉祭の歌」を意味するイタリアの世俗歌曲。15世紀後期を中心に、おもにフィレンツェで流行した。単純な旋律とリズム、楽句のくりかえしなどを特徴とする。

カンティーガ

中世イベリアにおける非典礼的な単旋律の歌。詩はガリシア語で書かれ、内容は聖母マリア礼賛を中心とする。

完全音程

音程の構成音の振動数比が単純でよくとけあう音程。完全1度、完全4度、完全5度、完全8度。

緩徐楽章

多楽章からなる作品で、ゆっくりしたテンポをもつ楽章。古典的な交響曲、ソナタ、協奏曲などでは第2楽章がこれにあたる。ベートーヴェン以降は、4楽章制の交響曲などで第3楽章を緩徐楽章とすることも多く、さらに ...

管絃

雅楽の演奏および演奏会の形式をさす用語。唐楽のなかで舞をともなわず、器楽合奏として演奏される演奏形式。管絃吹、管絃立ともいう。

幹音

嬰記号や変記号などによって半音的変化を受けていない音。「ハニホヘトイロ」の音名であらわされる音。ピアノの白鍵にあたる。派生音の対語。

カリヨン

数個から数十個で構成されるベルのセット。おもにキリスト教会や市庁舎などの塔あるいは屋外に設置された。ロープや鍵盤を操作して打ち鳴らす。鐘は半音階に調律されているので旋律も演奏できる。時報や祝祭などで使 ...

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