カ行

胸声

人間の声の声区のひとつ。とくに低声域で歌うときに特徴的に用いられる声質。胸部に声を響かせるような意識で発声するためこの名前がある。

響孔

ギターやヴァイオリン、ツィター、チェンバロなどの弦鳴楽器の胴や響板に設けられた孔。胴内の空気振動を外に伝えて、音質と音量を高めるのが主目的。円形、f字形、C字形など形や数、また位置は多様。チェンバロや ...

強起

ある楽曲が、小節内の第1拍(強拍)から始まっていること。

教会旋法

西洋の中世やルネサンス音楽で用いられた音組織。旋法の数は基本的に8つ。各旋法固有の終止音と支配音と音域をもつ。同じ終止音を共有する2つの旋法のうち、音域の高いほう(第1旋法など)を正格旋法、音域の低い ...

宮(きゅう)

日本音楽の階名。五声の第1音にあたる。古来、日本ではこの宮を主音とみなしてきた。

キャロル

(1)今日一般的には、クリスマスにちなんだ、民衆的な有節歌曲のこと。クリスマス・キャロル。 (2)中世の民衆的な有節歌曲。英語またはラテン語で歌われた。フランスの舞踏歌(カロル)と関係。宗教的・道徳的 ...

ギャラント様式

18世紀ヨーロッパにおいて、優雅で洗練された当世風の音楽をさして言った。今日一般には、厳格で重厚な対位法書法に対し、優美な旋律を単純な和声で支えるホモフォニー書法にもとづいた、わかりやすく娯楽的な様式 ...

キャラクターピース

18~19世紀に、おもにピアノのために書かれた小品の一種。性格的小品。特定の気分や表題を想起させる小品で、作曲上とくに決まった形式はない。バガテル、ノクターン、即興曲、無言歌、ファンタジア、間奏曲、カ ...

逆行カノン

後続声部が先行声部を逆行するかたちで模倣をおこなうカノン。「蟹のカノン」とも。

逆行

旋律・音列をその末尾から冒頭へ、逆方向に奏すること。14~18世紀のカノンやフーガでさかんに用いられ、蟹形進行とよばれた。20世紀には、十二音技法の手法としても重視された。

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