カ行

口三味線

日本音楽の用語。三味線の旋律を口で「チントンシャン」などと唱えること。いわゆる唱歌のひとつ。勘所を示すものではないが、弾く弦や右手・左手の手法を規定している。なお、筝曲にも「コーロリンシャン」など、独 ...

クセ

能の小段の名称。先行芸能、曲舞の影響でリズムの変化を重視して作曲された語りどころ。地謡が中心となってシテの軍語りや恋物語、あるいは寺社来歴など一曲の眼目となる物語を謡う。

クオドリベット

ラテン語で「どこへでも」の意味。歌詞や音の動きの異なる複数の歌曲旋律を同時に別々の声部で演奏させる多声音楽。バッハの「ゴルトベルク変奏曲」の第30変奏は、低音主題上で2つの民謡がカノンをなすクオドリベ ...

空虚5度

三和音の第3度音を欠いたもの。完全5度音程のみの和音が空虚な印象を与えることからこの名がある。

グイロ

ひょうたんや竹、木、金属などの表面にギザギザの刻みを平行状につけ、木や金属の細長い棒でこすって音を出す中南米各地に存在する打楽器。グイラ、チャラスカ、ラージョなど呼び方も国によって異なる。

グイードの手

12世紀以降、広く用いられた教育上の工夫で、手の指の各関節に音名を割り振り、音階・音名・階名の仕組みを示したもの。グイード・タレッツォにちなんでこうよばれる。

近親関係

2つの調(和音)の関係の緊密さ。ある調にたいして、その属調、下属調、同主調、平行調はとくに近親性が高く、これらを一般に近親調とよぶ。

ギリシア旋法

古代ギリシアの音楽理論で、音階のなかに設定された7つの異なるオクターブ種。中世ヨーロッパの教会旋法と共通の名称でよばれるが、各音列の構成音も、各音の機能も、教会旋法と根本的に異なる。

共鳴弦

弦楽器の弦のうち、奏者が弓でこすったり指ではじくなどして、直接振動を与えて音を出す弦ではなく、それらの弦に共鳴して振動する弦のこと。ヴィオラやシタールなどが好例。

協奏交響曲

協奏曲のように独奏楽器(通常2~3つ)のパートをもつ交響曲。

Copyright© 音楽用語集 , 2024 All Rights Reserved.