カ行

グルペット

グロッポと同じく、装飾音をさすためにイタリアで使われた名称。「小グループ」の意味。具体的には、トリル、イギリスのスプリンガーに類似した転過音、ターンにたいして使われる。

クルック

(1)おもに金管楽器で、管の一部を差し替え、管長を変化させて基本調を変えるための管。バルブ装置発明以前のホルンやトランペットで使用された。マウスピースと本体とのあいだを差し替える場合と、管の途中を差し ...

クルアンサーイ

タイ古典音楽の合奏形態。減額中心で、2弦の胡弓ソードゥアン(高音)とソーウー(低音)、ツィター型撥弦楽器チャケーを用い、縦笛のクルイやリズム楽器が加わる。

グリー

18世紀中ごろ~20世紀初頭にイギリスで流行した無伴奏アマチュア合唱曲。16世紀のマドリガルの音楽的伝統や17世紀のキャッチがはぐくんだ男性合唱クラブの伝統を受け継ぎ、男性がグリー・クラブを組織するか ...

グランド オペラ

「大オペラ」の意味。 規模の大きなオペラの一般名称として用いられるが、狭義には1820年代からパリのオペラ座で上演された4幕または5幕からなるフランス・オペラをさす。史実や文学に題材をとり、宗教的、政 ...

クラリーノ

(1)中世、ルネサンス期に使われた各種トランペット。管長の短いものをさすことが多い。 (2)16世紀以降トランペットの高音域、あるいは高音域を受け持つトランペットパートをさす。 (3)クラリネットの第 ...

グラス・ハーモニカ

アメリカの政治家・科学者ベンジャミン・フランクリンが、ミュージカル・グラスからヒントを得て1761年ごろに考案した楽器。サイズの異なる椀形のガラス器を大きさの順に横倒しになれべて中心に心棒を通す。心棒 ...

グラウンド・ベース

広義にはバッソ・オスティナートと同じ。狭義には16~17世紀のイギリス音楽で使われたバッソ・オスティナートの手法のこと。また、この手法で作られた楽曲は、しばしばグラウンドとよばれた。

クラウスラ

11~15世紀に楽曲の終止をさす語として用いられる。語義は「終結」「句」。また、ノートルダム学派のオルガヌムにおいてディスカントゥス様式の部分がこの名でよばれ、やがて独立した楽曲として扱われるようにな ...

グラーヴェ grave

「重々しく緩やかに」の意。

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