ギャロップ
「馬の駆け足」の意味。19世紀中頃流行した、急速な躍動的舞曲。のちにバレエやオペラにも取り入れられるようになった。オッフェンバック〈天国と地獄〉が有名。
カンタータ
語源はイタリア語のcantare(歌う)。器楽曲のことをソナタといったのに対し、声楽曲をカンタータという。17世紀のイタリアのモノディ(単旋律に和声的な伴奏をつける様式)から生まれ、種々の形態の伴奏を ...
カプリッチョ
奇想曲、狂想曲。 (1)17世紀の初期フーガ形式の1つで、あまり形式に縛られない楽曲。 (2)19世紀の気まぐれな性格の器楽小品に付けられた名称。メンデルスゾーンやブラームスなどの作品がある。
楽興の時
モマン・ミュジコー。シューベルトがはじめて使用した名称で、ロマン的、叙情的なピアノ小品に用いた。
楽劇
ワーグナーが、ドイツ・ロマン派オペラの伝統と、レチタティーヴォやアリアを中心とするイタリア・オペラヘの反動として大成した、総合芸術。オペラを構成する諸要素をひとつの融合体とし、劇の一貫した流れを阻害し ...
歌曲
詩を伴った独唱形態の音楽。フランスのシャンソン、イタリアのカンツォーネ、ドイツのリートなどが、12、3世紀の吟遊詩人によって歌われていた。そのうち今日ではリート(シューベルト以後の近代歌曲)だけが芸術 ...
ガヴォット
「アルプスの山に住む人」の意味。アルプス地方に由来し、17世紀頃に広まったフランスの舞曲。中庸なテンポで2/2拍子。普通は4分音符2つ分のアウフタクトをもつ。
偶然性の音楽
チャンス・オペレーション。作曲や演奏に偶然性を取り入れた現代の音楽の1つ。偶然性は即興演奏の形で古くからあったが、方法論として広まったのは、アメリカの作曲家ジョン・ケージが1951年に提唱して以来のこ ...
現代音楽
現代の音楽の総称。広くはポピュラー・ミュージックも含むが、現代の芸術的音楽の意味で使うことが多い。「現代」とはウェーベルンの亡くなった年でもある1945年以降を指すのが一般的になりつつある。12音音楽 ...
5人組 (ロシア5人組)
19世紀後半にロシアの作曲家5人(バラキレフ、リムスキー=コルサコフ、ムソルグスキー、ボロディン、キュイ)が作ったグループ。ロシアの国民主義を唱え、ロシアだけでなくフランスやドイツの近代音楽にも影響を ...