サ行

スピネット

15世紀末~18世紀末まで愛好された鍵盤つき撥弦楽器で、ハープシコードの一種。1鍵1弦の配置で金属弦はすべて単弦である。形は細長い三角形、四角形、五角形などがあり、多くは装飾がほどこされている。テーブ ...

ソナチネ

内容的にも形式的にも小規模なソナタ。クレメンティ、クーラウらの作品があり、当時からピアノ教材として用いられた。20世紀に入って、ラヴェルやバルトークらが芸術性の高い作品を残している。

セギディリア

スペイン南部のアンダルシア地方の大衆的な舞曲。ボレロに似た3拍子のダンスだが、ボレロよリテンポが速い。ギターの伴奏とカスタネットのリズムにのって歌いながら踊る。ビゼーの〈カルメン〉の第1幕に用いられて ...

セレナーデ

「小夜曲」と訳す。 (1)夕べの窓辺で歌われる恋の歌。 (2)18世紀半ば頃発達した器楽様式で、弦または管、あるいは弦と管の小アンサンブルのために作られ、多楽章形式で書かれている。モーツァルトの〈アイ ...

スケルツォ

「冗談」「いたずら」の意味。ベートーヴェンがソナタや交響曲などで、メヌエットの代りに使用するようになった3拍子の快活な曲。通常はトリオをはさんだ複合三部形式。また、ショバンやブラームスは独立したピアノ ...

受難曲

新約聖書にある4つの福音書のいずれかの、キリスト受難の記述に作曲したもので、〈マタイ受難曲〉〈マルコ受難曲〉〈ルカ受難曲〉〈ヨハネ受難曲〉があり、シュッツ、J.S.バッハの作品が有名。

シャコンヌ

17世紀のスペインに現れた情熱的な舞曲で、イタリア、ドイツで器楽形式として発展をみせた。普通は2拍目にアクセントを持つ3拍子で、荘重なリズムを特徴とする。J.S.バッハの作品が有名(〈無伴奏ヴァイオリ ...

シチリアーノ(シチリアーナ)

「シシリー島の」の意味。17、18世紀に現れたシシリー島に由来する舞曲。ゆるやかな6/8または12/8拍子の叙情的なものが多い。旋律には普通、付点リズムが含まれる。

讃美歌

ヒム。キリスト教の教会で歌われる、神や聖人などへの讃美の歌。〈きよしこの夜〉〈もろびとこぞりて〉他多数。

12音音楽

ドデカフォニー。調性における主音、属音のような中心音をもたず、1オクターヴの12音全てに平等な価値を与える作曲技法(12音技法)を使った音楽。1912年に、オーストリアの作曲家シェーンベルクが調性から ...

Copyright© 音楽用語集 , 2024 All Rights Reserved.