カントリー&ウエスタンはもともと白人系の民族音楽だったが、ラジオやレコードで商業化されポピュラー音楽になつた。特にカントリー&ウエスタンの歌手ハンク・ウイリアムズの功績が大きく、1950年代初め、〈ジャンバラヤ〉などの曲をヒットさせた。モダン・フォークは1950年代初めから、ビート・シーガーやハリー・ベラフオンテらによって新しい運動として進められ、60年代にポピュラー音楽の一分野として定着した。60年代には、ジョーン・バエズ、ボブ・ディランといった歌手が、(ベトナム)戦争反対などのメッセージを込めた歌を、ギター伴奏主体で素朴に歌ったものを称した。なおつ日では、より広い意味で使われる。日本のポップスにも影響を与えた。
モダン・フォークの例:キングストン・トリオ〈トム・ドゥーリー(1958)〉、ブラザーズ・フォア〈グリーンフィールズ(1960)〉、ピーター′ポール&マリー〈風に吹かれて(ボブ・ディラン作曲、1963)〉
