パヴァーヌ
「くじゃく」の意味。スペインに起源をもつ16世紀初期の宮廷舞踊のひとつで、威厳に満ちた2拍子系の舞曲。近代ではラヴェル〈亡き王女のためのパヴァーヌ〉が有名。
ノヴェレッテ
「短編小説」の意味。シューマンによって始められ、ロマンティックなピアノ曲に付けられた名称。物語のように次々と変化する部分で構成されている。
ドイツ舞曲
「ドイツ風舞曲」の意味。18世紀から19世紀初め頃に南ドイツやオーストリアで行われた舞曲で、急速な3/4、または3/8拍子のものをいう。ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどに作品が ...
ディヴェルテイメント
嬉遊曲。4から10の短めの楽章からなる、比較的自由な形式の器楽組曲。管弦楽より小さなアンサンブルのために書かれている。18世紀後半、ハイドン、モーツァルトによって多くの作品が書かれたが、その後作品例が ...
通作歌曲
詩の各節ごとに、異なった新しい旋律が付けられる歌曲のこと。各節間で内容が発展していくような、劇的または物語風な詩が選ばれている。シューベルト「魔王」など。
チャールダーシュ
ジプシーに由来する2/4拍子のハンガリーの舞曲。緩やかな導入部ラッシューと、急速な主部フリッシュの2部よりなる
タランテラ
多くは6/8拍子で急速なテンポのナポリの舞曲。名前の由来はイタリア南部の地名タラントからという説と、毒グモのタラントゥーラにかまれた時、この踊りを踊ると治るという伝説からという説がある。ショパンやリス ...
ソナチネ
内容的にも形式的にも小規模なソナタ。クレメンティ、クーラウらの作品があり、当時からピアノ教材として用いられた。20世紀に入って、ラヴェルやバルトークらが芸術性の高い作品を残している。
セギディリア
スペイン南部のアンダルシア地方の大衆的な舞曲。ボレロに似た3拍子のダンスだが、ボレロよリテンポが速い。ギターの伴奏とカスタネットのリズムにのって歌いながら踊る。ビゼーの〈カルメン〉の第1幕に用いられて ...
セレナーデ
「小夜曲」と訳す。 (1)夕べの窓辺で歌われる恋の歌。 (2)18世紀半ば頃発達した器楽様式で、弦または管、あるいは弦と管の小アンサンブルのために作られ、多楽章形式で書かれている。モーツァルトの〈アイ ...