機能和声
調性音楽の和声をとらえるにあたり、音階の各音度上にくる和音が、それぞれ異なった機能(役割)を持っているという立場から説明される和声のこと。
下属和音
サブドミナント・コード。下属音を根音とする三和音(和音記号Ⅳ)。主要三和音の一つで、カデンツのサブドミナント機能(S)を代表する(なお副三和音のⅡは、Ⅳの代理機能を持つ)。役割は、和声進行に潤いや色彩 ...
下属音
音階の第4音。下属和音(和音記号Ⅳ)の根音にあたるのでこの名がある。
解決
緊張感の緩和、あるいは不安定から安定への動きのこと。例えば和音進行のV→Iの動き、それに伴う導音から主音への動き、非和声音(特に倚音)の和声音への動きなどがある
アーメン終止
変格終止のこと。讃美歌の最後のアーメンに用いられる終止。
ロンド形式
古典派において重要な器楽形式。主題が副楽想をはさんで何度も回帰する構成をとる。代表的な型はA―B―A―C―A―B―A(短縮型はA―B―A―C―A)で、ソナタ、交響曲、協奏曲などの終楽章として用いられた ...
輪唱
複数の声部で、同じ旋律を等間隔で順次に模倣しながら歌い続け、歌い終わった声部は最初に戻り、これを何度も繰り返すもの。カノンの一種。
リート形式
歌謡形式、唱歌形式。形式で最も単純なものを指す。一部形式、二部形式、三部形式など。リートだけでなく、器楽曲の形式としても用いる。 (1)一部形式 8小節(大楽節)で1つのまとまりをなす形式で、4小節( ...
440ヘルツ
標準音ともいう。音楽で用いる音の高さを国際的に一致させるために定めた、特定の振動数の音。現在では1点イ音=440Hz。
ライトモティーフ
示導動機。指導動機、主導動機ともいう。ワーグナーの楽劇に見られる作曲技法の1つ。ある人物や事物、場面などに、あてられる特定の動機(楽想)のこと。