シラブル型/メリスマ型
共に声楽曲の用語。 ・シラブル型(様式)=歌詞の1音節(シラブル)に対し、1音符があてられるもの。 ・メリスマ型(様式)=歌詞の1音節に対し、数個以上の音をもって歌われるもの。メロデイが装飾的に扱われ ...
循環形式
交響曲など多楽章形式の曲で、第1楽章の1つ、またはいくつかの主題が、全体の統一のため他の楽章にも使われるものをいう。フランスの作曲家フランクらが好んで用いた。
主調
楽曲の中心となる主要な調。曲の開始や終わりは普通、主調で行われる。モーツァルトのく交響曲第40番卜短調〉という場合の卜短調のこと。主調の音階の第1音は主音という。
主題
テーマ。楽曲を構成する上で最も重要なフレーズで、その動機の一部などが後に展開されることも多い。
12音技法
1オクターヴの12音全てに平等な価値を与え、音相互の音程関係を重視しながら行う作曲技法。作曲にあたり12音セリー(12音音列)を使用する。セリーとは12の異なる音を一定の順序に配列したもので、1つのセ ...
重奏
弦楽器、管楽器、ピアノの各種組み合わせによるアンサンブル。 ・二重奏(デュオduO〔英〕)=同種2楽器または異種2楽器による室内楽。 ・三重奏(トリオtriO〔各国共通〕)=3人の奏者による室内楽。ピ ...
重唱
声楽で、各声部を1人ずつの唱者が担当するもの。 ・二重唱(デュエットduet〔英〕)=2人の歌手による。オペラでの「愛の二重唱」など。 ・三重唱(トリオtriO〔英・仏〕)=3人の歌手による。 ・四重 ...
シミレ(シミーレ)
「同様な」の意味で、それまで続いてきたパターンやアーティキュレーションなどを、前と同じように続けること。sim.とも書く。例:sracc.simile(スタッカート シミレ)、Ped simile(ペ ...
室内楽
もとは王侯貴族の居間で演奏する少人数の合奏を指した。古典派以降は弦楽器、管楽器、ピアノなどによる少人数での合奏で、各楽器が対等に扱われ、内面的に深みのあるものが多い。弦楽四重奏を始め多くの編成がある。
5度圏
ある音から上または下へ完全5度ずつ移行すると、(途中で異名同音の転換を含みつつ)12の音全てを経由し、始めの音に戻ってくる。これを円形に書き表したもののこと。調号の数や、属調・下属調。平行調の関係が一 ...