ヴェネツィア楽派
16~17世紀頭にヴェネツィアで活躍した楽派。フランドル出身の作曲家(ヴィラールト)がフランドル様式をはじめたことで、イタリアに広まっていった。ガブリエーリが代表的作曲家である。音色の華やかさ、声部の ...
アルス・ノヴア
「新しい技法」の意で、14世紀フランスの音楽の傾向で、F.ヴイトリの理論書《アルス・ノヴァ》にちなむ。リズム法が13世紀より複雑。精巧になり、完全音程の平行進行を禁じて3度6度の平行を許すなど、対位法 ...
アーメン終止
変格終止のこと。讃美歌の最後のアーメンに用いられる終止。
音楽形式
楽式ともいう。「動機」と、動機を連ねた「小楽節」、2つの小楽節を連ねた「大楽節」が形式の基礎となる。(2つの小楽節をそれぞれ「前楽節」「後楽節」という)。これらを応用して各種の形式が生み出される。
アイネ・クライネ・ナハトムジーク
モーツァルトの弦楽のためのセレナード第13番ト長調K525。1787年作曲。4楽章からなるが、作曲時にはアレグロの次にもうひとつメヌエットが書かれていたと言われている。
アイソリズム
14~15世紀初頭の多声音楽で用いられた作曲技法。テノール声部を、一定のリズム・パターン(タレア)と高音パターン(コロル)の反復で構成するもの。その際、タレアとコロルの反復周期は必ずしも一致しない。
オスティナート
ある一定の音型パターンを、長い問繰り返し続けるもの。バス・パートにくるものをバッソ・オステイナートといい、シャコンヌやパッサカリアなど、楽曲全体を通して主題をバスなどで反復させる形式もある。
アルベルテイ・バス
鍵盤楽器で行われる分散和音の一種。イタリアの作曲家アルベルティ(1717~1740)が始めたといわれる。
アルト
(1)女声の最も低い声域を指す。コントラルトともいう。 (2)混声4部合唱ではソプラノの下、女声合唱ではソプラノまたはメゾソプラノより低い声部。 (3)楽器の音域で、ソプラノに見立てた楽器より少し低い ...
アッラ・ブレーヴェ
2/2拍子を示す拍子記号。速い2拍子を指すこともある。