ラ行

リピエーノ

原義は「詰め物」「添え物」の意味。バロック時代のコンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)において、独奏楽器群からなる小合奏(コンチェルティーノ、またはソリ)に対して、それを伴奏する大合奏のこと。ほかにトゥ ...

リバットゥータ

トリルにリズム変化を加えた装飾音。本来はカッチーニが言及した「喉を打ちなおす ribattuta di gola」歌唱法に由来するが、器楽でも長く実践された。リズムを不均等にして徐々に加速する点に特徴 ...

リトルネッロ形式

バロック時代の協奏曲。とくにコンチェルト・グロッソの冒頭楽章や終楽章に特有の形式で、総奏部(トゥッティ)と独奏部(ソロ)の交替によって曲が構成される。

リトルネッロ

イタリア語で「回帰」を意味するritornoから派生した言葉。楽曲を通じてなんども同じ音楽が反復される部分をさす。バロック時代の声楽作品では、前奏・間奏・後奏に同じ音楽が回帰し、これがリトルネッロとよ ...

リトミック

スイスの音楽教育家で作曲のエミール・ジャック=ダルクローズによって20世紀初頭に創案された音楽の指導法。リズム運動、ソルフェージュ、即興演奏などからなり、精神と身体の一致、自発性と反射性、集中力と記憶 ...

リード・オルガン

ハーモニウムの一種で、足踏み式または電動式ふいごによって吸い込んだ空気でフリー・リードを振動させて音を出す鍵盤楽器。19世紀後半にアメリカに伝わり、エスティ社やメイソン・アンド・ハムリン社が大量に生産 ...

リテヌート

「すぐに遅く」。riten.と略記。

リディア旋法

(1)教会旋法のひとつ。音域は「へ-1点へ」、終止音は「へ」、支配音は「1点ハ」。 (2)古代ギリシア旋法のひとつ。音域は「1点ハ-ハ」

律音階

日本の基本音階のひとつ。小泉文夫が唱えた律のテトラコード(中間音は下の核音の長2度上)を重ねたもので、民謡音階と同じく半音を含まない五音音階。ドレファソラドなどと示される。語源は雅楽の呂旋(五声ではド ...

日本の伝統的な音楽理論の用語。呂(りょ)との対概念として特定の音階をさす、あるいは雅楽の各旋法を調子として分類するときに用いられる。また、絶対音高のことを律とよぶ。

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