グイロ
ひょうたんや竹、木、金属などの表面にギザギザの刻みを平行状につけ、木や金属の細長い棒でこすって音を出す中南米各地に存在する打楽器。グイラ、チャラスカ、ラージョなど呼び方も国によって異なる。
グイードの手
12世紀以降、広く用いられた教育上の工夫で、手の指の各関節に音名を割り振り、音階・音名・階名の仕組みを示したもの。グイード・タレッツォにちなんでこうよばれる。
近親関係
2つの調(和音)の関係の緊密さ。ある調にたいして、その属調、下属調、同主調、平行調はとくに近親性が高く、これらを一般に近親調とよぶ。
ギリシア旋法
古代ギリシアの音楽理論で、音階のなかに設定された7つの異なるオクターブ種。中世ヨーロッパの教会旋法と共通の名称でよばれるが、各音列の構成音も、各音の機能も、教会旋法と根本的に異なる。
共鳴弦
弦楽器の弦のうち、奏者が弓でこすったり指ではじくなどして、直接振動を与えて音を出す弦ではなく、それらの弦に共鳴して振動する弦のこと。ヴィオラやシタールなどが好例。
協奏交響曲
協奏曲のように独奏楽器(通常2~3つ)のパートをもつ交響曲。
胸声
人間の声の声区のひとつ。とくに低声域で歌うときに特徴的に用いられる声質。胸部に声を響かせるような意識で発声するためこの名前がある。
響孔
ギターやヴァイオリン、ツィター、チェンバロなどの弦鳴楽器の胴や響板に設けられた孔。胴内の空気振動を外に伝えて、音質と音量を高めるのが主目的。円形、f字形、C字形など形や数、また位置は多様。チェンバロや ...
強起
ある楽曲が、小節内の第1拍(強拍)から始まっていること。
教会旋法
西洋の中世やルネサンス音楽で用いられた音組織。旋法の数は基本的に8つ。各旋法固有の終止音と支配音と音域をもつ。同じ終止音を共有する2つの旋法のうち、音域の高いほう(第1旋法など)を正格旋法、音域の低い ...