カンティーガ
中世イベリアにおける非典礼的な単旋律の歌。詩はガリシア語で書かれ、内容は聖母マリア礼賛を中心とする。
完全音程
音程の構成音の振動数比が単純でよくとけあう音程。完全1度、完全4度、完全5度、完全8度。
緩徐楽章
多楽章からなる作品で、ゆっくりしたテンポをもつ楽章。古典的な交響曲、ソナタ、協奏曲などでは第2楽章がこれにあたる。ベートーヴェン以降は、4楽章制の交響曲などで第3楽章を緩徐楽章とすることも多く、さらに ...
管絃
雅楽の演奏および演奏会の形式をさす用語。唐楽のなかで舞をともなわず、器楽合奏として演奏される演奏形式。管絃吹、管絃立ともいう。
幹音
嬰記号や変記号などによって半音的変化を受けていない音。「ハニホヘトイロ」の音名であらわされる音。ピアノの白鍵にあたる。派生音の対語。
カリヨン
数個から数十個で構成されるベルのセット。おもにキリスト教会や市庁舎などの塔あるいは屋外に設置された。ロープや鍵盤を操作して打ち鳴らす。鐘は半音階に調律されているので旋律も演奏できる。時報や祝祭などで使 ...
ガリア聖歌
ガリア地方でグレゴリオ聖歌成立以前にもちいられた地方的聖歌。フランク王国のピピン大帝によって同地方にローマ聖歌および典礼が導入されるまで用いられた。今日、その旋律はほとんど現存していない。
ガランテリー
18世紀初め、ギャラント様式で書かれた当時の流行をとりいれた小品。とくに鍵盤楽器のための作品にたいするドイツ語。フランスふうの優雅さと表現をもつ。理由は不明であるが、古典的組曲でのサラバンドとジーグの ...
歌謡曲
日本におけるポピュラーソングをさす一般的な言葉として生み出された。1930年代の日本のレコード産業成立後に使われはじめ、戦後一般的になる。しかし、50年代以降にアメリカのポピュラー音楽の影響が強い曲を ...
伽耶琴
朝鮮半島のツィター属弦鳴楽器。桐の胴に12本の絹弦がはられ、各弦に可動性の柱をおき、音高を調節する。奏者の右ひざに楽器の頭部をのせ、右手で爪をつけずに奏する。