アルテルナティム
カトリック教会の聖歌歌唱において、テクストの詩節ごとに単旋律聖歌と多声聖歌、あるいはオルガンと多声聖歌を交替させる演奏法。
アルス・アンティクア
14世紀アルス・ノヴァの音楽に対し、13世紀後半の音楽を指す語。「古い技法」の意味。
アリラン
朝鮮の代表的民謡。アリランのほか、各地方独特の旋律をもつ種々のものがある。
アラブの音楽
アラブ民族を主とする西アジア、北アフリカ諸国の音楽。共通の特徴は単旋律、メリマス的、微小音程、マカームとイーカーアに基づく曲作り、即興演奏である。おもな楽器はウード、カーヌーン、ネイ、ダラブッカ、ラバ ...
アリエッタ
アリアと比較して小規模な独唱曲。通常、中間部を欠く2部形式。同様の性格をもつ器楽曲にもちいられた。
アフェクテンレーレ
ドイツ語で「情緒論」「情念論」の意味。歌詞の内容などにふくまれる情緒を音楽で様式化して表現する際の手段を講じるもの。特定の音型、音程、調、拍子、テンポなどが特定の情緒と結びついていると考えられた。
アッラルガンド allargando
強くしながらだんだん遅く、しだいに幅広く。
アッチェレランド accelerando
だんだん速く、しだいに速く。「accel.」と表記する。
アーチリュート
2段の糸倉をそなえたリュート。通常14複弦をそなえ、高音側6コースはリュートと同じ調弦、7コース以下は音階順に調弦された。16世紀末~18世紀中ごろまで伴奏、独奏の両方に用いられた。
アチャッカトゥーラ
主要音とその半音下の補助音からなる装飾音。前打音や倚音と異なり、補助音は主要音と同時に演奏し、すぐ放す。したがって強い不協和音をともない、イタリア名が示すように「押し砕かれた」ような効果を生む。