ア行

19世紀始め、J.シュトラウス父子、ランナーらにより確立され一世を風靡した、独特なリズム感を持つウィーン風ワルツ。J.シュトラウスⅡ世〈美しく青きドナウ〉のように、小ワルツをいくつもつなげて全曲をなす ...

間奏曲。インテルメッツォともいう。オペラなどの幕間に演奏される器楽曲。また、単に独立した短い器楽曲にこの名が付けられたものもある。

即興曲。19世紀ロマン派の性格的小品の一種。何げない楽想を自由な書法でまとめた即興的な雰囲気の楽曲である。シューベルト、ショバン、フォーレなどの作品がある。

英国国教会の礼拝式で歌われる宗教的合唱曲。ローマ・カトリック教会のモテット、ドイツ・プロテスタント教会のカンタータに類する。歌詞は英語。ア・カペラによるもの(フル・アンセム)とオルガン伴奏+合唱による ...

元は「空気」「雰囲気」「歌」の意味で、「詠唱」と訳す。オペラ、オラトリオ、カンタータなどの中で歌われる、器楽伴奏付きの旋律的な独唱曲。通常レチタティーヴォと対をなし、オペラなどの中で叙情的に歌い上げる ...

「アラビア風」「唐草模様」の意味。本来はアラビア建築などの美術的装飾のこと。これに似た華麗に装飾された楽曲の標題にも使われた。シューマンのop.18やドビユッシーのビアノ独奏曲が有名。

フランス音楽を中心に1890年から1910年代に現れた傾向で、もとはモネ、ピサロら絵画の流派を指した。音楽ではドビュッシーが印象主義の傾向として最初に呼ばれ、全音音階や旋法、5音音階などを多用する、三 ...

16～17世紀頭にヴェネツィアで活躍した楽派。フランドル出身の作曲家(ヴィラールト)がフランドル様式をはじめたことで、イタリアに広まっていった。ガブリエーリが代表的作曲家である。音色の華やかさ、声部の ...

「新しい技法」の意で、14世紀フランスの音楽の傾向で、F.ヴイトリの理論書《アルス・ノヴァ》にちなむ。リズム法が13世紀より複雑。精巧になり、完全音程の平行進行を禁じて3度6度の平行を許すなど、対位法 ...

変格終止のこと。讃美歌の最後のアーメンに用いられる終止。