ア行

押し手

筝の奏法。柱の左側の弦を左手で強く押し下げて張力を高め、その弦の音程を上げる方法。

荻江節

三味線音楽のひとつ。18世紀後半、初世荻江露友が吉原で座敷芸として演奏した長唄に始まる。

大鼓

能楽、歌舞伎囃子、民族芸能に用いる膜鳴楽器。多くは小鼓とセットになって演奏し、大鼓がリズムの骨格をになう。

応答

フーガで主題が提示されたのち、他声部がこれに応えて模倣する楽句。主題を厳格に模倣するとは限らず、主題の細部の音程を多少変化させることも行われる。

黄鐘調

おうしきちょう。雅楽用語。六調子のひとつで、黄鐘(イ音に相当)の音を主音とする律旋。

エンハーモニック

(1)古代ギリシアの音楽理論の用語。テトラコードの3つの属のうち、2つの連続する四分音と長3度音程によって構成されるもの。 (2)現代の音楽理論では、ある2つの音が異名同音的な関係にあること。

延年

延年舞ともいう。平安時代から室町時代にかけて盛行した大寺院の法会の後に行われた遊宴芸能の総称。「延年」には長寿を願う意があり、白拍子、今様、田楽など当時流行したあらゆる芸能が行われた。急速に衰退したが ...

エンサラーダ

16世紀スペインのクオドリベットの一種。複数の詩から断片を引用して歌詞を構成。旋律も既存曲から引用された。マテオ・フレーチャの曲集が有名。

遠隔調

5度圏において、たがいに離れた位置にある調。近親調の対語。

エール・ド・クール

1571~1650年代フランス宮廷で流行した歌曲。初期は重唱、後期はソロ(リュートによる伴奏)。詩のアクセントの位置にあわせて拍子を頻繁に変化させる。単純な旋律を反復するさいには繊細な装飾をほどこす場 ...

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