カーヌーン
アラブ諸国、トルコで伝統的に使われるツィター属の撥弦楽器。不等辺四角形の薄い木箱の表面に72~81本のガット弦かナイロン弦がはられ、左右の人差し指の義爪ではじいて奏する。左方の微小音程調節装置で短時間 ...
カドリーユ
19世紀の舞踏会で流行した、フランス期限の舞曲。通常、拍子や速度の異なる5つの部分からなる。
カッワーリー
南アジアのイスラム教神秘主義者たちが宗教的修行のために用いる独特の集団歌謡。唯一神アッラー、預言者ムハンマド、そのほかの聖者たちの賛歌が、ひとりの主唱者と複数の従唱者の掛け合いで歌われる。伴奏には、タ ...
ガット弦
子羊などの小腸をアルカリ溶液で精製し、引っ張ってより合わせた弦を、さらに何本かより合わせて作った弦。羊腸弦ともいう。擦弦楽器や撥弦楽器に用いられる。音色はやわらかくて美しいが金属弦にくらべて湿度に弱く ...
楽句
通常それ自体では完結しない、ごく短い音楽的まとまり。しばしば楽節と同義となる。
楽弓
弓形の弦鳴楽器。1弦ないし複数弦からなり、口腔やヤシ殻などに共鳴させるものもある。指での弾奏や棒での打奏、付属の弓での察奏、風力や息で鳴らすなど奏法も多様で世界各地に分布。
楽器法
どのような楽器を組み合わせて曲を作るかという、楽器編成の方法。
下中音
全音階(長・短)の第6音。主音と下属音の中間の音。
カチャピ
インドネシアの撥弦楽器。代表的なものは、ツィター型で舟形の共鳴胴上部に演奏者から向かって左右に弦がはってはる。通常は、大小1対のカチャピを笛、胡弓、歌などとともに小規模な合奏形態のなかで用いられる。
語り物
日本伝統音楽の用語。声楽種目の様式分類用語として用いられ「歌い物」の対立概念となる。平家をはじめとする琵琶学、謡曲、浄瑠璃の各流派などのように、総じて叙事的な詞章をもち、音楽面よりも文学面に主眼点があ ...