アリア
元は「空気」「雰囲気」「歌」の意味で、「詠唱」と訳す。オペラ、オラトリオ、カンタータなどの中で歌われる、器楽伴奏付きの旋律的な独唱曲。通常レチタティーヴォと対をなし、オペラなどの中で叙情的に歌い上げる ...
アラベスク
「アラビア風」「唐草模様」の意味。本来はアラビア建築などの美術的装飾のこと。これに似た華麗に装飾された楽曲の標題にも使われた。シューマンのop.18やドビユッシーのビアノ独奏曲が有名。
偶然性の音楽
チャンス・オペレーション。作曲や演奏に偶然性を取り入れた現代の音楽の1つ。偶然性は即興演奏の形で古くからあったが、方法論として広まったのは、アメリカの作曲家ジョン・ケージが1951年に提唱して以来のこ ...
ミュージック・コンクレート
「具体音楽」ともいわれる。人のざわめき、動物の声、鉄道の音など実際にある具体的な音を、いろいろな電気的、機械的操作を加え録音した音楽。1948年、フランスでピエール・シェフェールにより始められた。電子 ...
現代音楽
現代の音楽の総称。広くはポピュラー・ミュージックも含むが、現代の芸術的音楽の意味で使うことが多い。「現代」とはウェーベルンの亡くなった年でもある1945年以降を指すのが一般的になりつつある。12音音楽 ...
12音音楽
ドデカフォニー。調性における主音、属音のような中心音をもたず、1オクターヴの12音全てに平等な価値を与える作曲技法(12音技法)を使った音楽。1912年に、オーストリアの作曲家シェーンベルクが調性から ...
新古典主義
第一次世界大戦後に盛んになった作曲の傾向の一つ。後期ロマン派における情緒の過剰、管弦楽の巨大化や標題性、また印象主義への反動から、なるべく感情や主観を排除し、古典派以前の音楽に見られる単純明快な技法を ...
印象主義
フランス音楽を中心に1890年から1910年代に現れた傾向で、もとはモネ、ピサロら絵画の流派を指した。音楽ではドビュッシーが印象主義の傾向として最初に呼ばれ、全音音階や旋法、5音音階などを多用する、三 ...
5人組 (ロシア5人組)
19世紀後半にロシアの作曲家5人(バラキレフ、リムスキー=コルサコフ、ムソルグスキー、ボロディン、キュイ)が作ったグループ。ロシアの国民主義を唱え、ロシアだけでなくフランスやドイツの近代音楽にも影響を ...
国民楽派
19世紀半ばから20世紀初頭に、西欧音楽の主流をなしてきた国々(イタリア・フランス・オーストリア・ドイツ)以外で、次々と民族的一体感に根差した音楽の傾向が起こったことを指す。ロマン派音楽の一形態で、ロ ...