音楽学
音楽を研究対象とする学問。古代ギリシアの音楽論、中世の教養学の一部門としての音楽などの先駆的例はあるが、「音楽学」という用語が正式に登場するのは19世紀ドイツにおいてで、1868年にはドイツ音楽学会が ...
音画
音で具象的イメージを描写すること。戦場や狩りの場面、嵐などの自然界の音、鳥や動物のなき声、ゴンドラや揺りかごのゆれるようすなどが好んで描写された。
オルゲルプンクト
他声部の和音変化に関係なく長く延ばされるバスの音。「持続低音」「ペダル音」とも。延ばされる音は属音や主音の場合が多く、前者をとくにドミナント・ペダル、後者をトニック・ペダルとよぶ。
オルガン・コラール
プロテスタントのコラール旋律を引き延ばしたり、装飾を加えたりしてオルガン用の多声部曲に編曲したもの。会衆がコラールを歌う前の前奏曲として、もしくは聖書の節のあいだで間奏曲として、さらには独立した楽曲と ...
オルガヌム
聖歌にもとづく中世の多声楽曲。単旋律聖歌にたいして協和音程をなす声部を、即興的に付加する歌唱法の形から発展。しだいに声部間の対比が明確にとなり、付加声部に旋律的主眼がおかれるようになる。
オーボエ・ダモーレ
オーボエ属の木管楽器。「愛のオーボエ」という意味。オーボエより短3度低く、管体全長は約63センチ。イングリッシュ・ホルンと同様、下端が球根状になっている。
オペラ・セリア
神話、英雄物語、史劇に題材をとる17世紀末から19世紀初めまでの悲劇的イタリア・オペラの総称。
オプス op.
「作品」の意味。しばしばop.と略記され、作品番号を示す。
オード
頌歌。神や英雄などをほめたたえる歌。古代ギリシアやローマ時代以来、種々の韻律、詩型、音楽形式のものがつくられた。
オッターヴァ
「オクターヴ」の意。8vaと略記。音符の上に書かれた8vaは記譜音よりもオクターヴ高く演奏する指示。下に書かれた8vaは記譜音よりもオクターヴ下で演奏する指示となる。