エレジー
悲歌。悲しみの詩や死者の哀悼の詩、またはそれらの詩による歌をいう。そのような内容を持った器楽曲もエレジーとよばれている。ラフマニノフやフォーレの作品が有名。
エチュード
練習曲。いろいろな楽器の演奏技巧の修得を目的とした楽曲。チェルニーの練習曲など。19世紀ロマン派の作曲家たちによる多くの演奏会用のエチュードは、技巧的ではあるが単なる練習曲の枠をこえた性格的楽曲となっ ...
エール、エア
「空気」「歌」の意味。イタリア語の「アリア」と同源。17、18世紀のフランスのオペラやバレエで、舞踊(リズミックでない)の伴奏のために用いられた声楽または器楽曲。古典組曲では舞曲というよりも旋律的性格 ...
ウィンナ・ワルツ(ウィーン・ワルツ)
19世紀始め、J.シュトラウス父子、ランナーらにより確立され一世を風靡した、独特なリズム感を持つウィーン風ワルツ。J.シュトラウスⅡ世〈美しく青きドナウ〉のように、小ワルツをいくつもつなげて全曲をなす ...
インテルメッゾ
間奏曲。インテルメッツォともいう。オペラなどの幕間に演奏される器楽曲。また、単に独立した短い器楽曲にこの名が付けられたものもある。
アンプロンプチュ(アンプロンプテュ)
即興曲。19世紀ロマン派の性格的小品の一種。何げない楽想を自由な書法でまとめた即興的な雰囲気の楽曲である。シューベルト、ショバン、フォーレなどの作品がある。
アンセム
英国国教会の礼拝式で歌われる宗教的合唱曲。ローマ・カトリック教会のモテット、ドイツ・プロテスタント教会のカンタータに類する。歌詞は英語。ア・カペラによるもの(フル・アンセム)とオルガン伴奏+合唱による ...
アリア
元は「空気」「雰囲気」「歌」の意味で、「詠唱」と訳す。オペラ、オラトリオ、カンタータなどの中で歌われる、器楽伴奏付きの旋律的な独唱曲。通常レチタティーヴォと対をなし、オペラなどの中で叙情的に歌い上げる ...
アラベスク
「アラビア風」「唐草模様」の意味。本来はアラビア建築などの美術的装飾のこと。これに似た華麗に装飾された楽曲の標題にも使われた。シューマンのop.18やドビユッシーのビアノ独奏曲が有名。
印象主義
フランス音楽を中心に1890年から1910年代に現れた傾向で、もとはモネ、ピサロら絵画の流派を指した。音楽ではドビュッシーが印象主義の傾向として最初に呼ばれ、全音音階や旋法、5音音階などを多用する、三 ...